林業の町付知は、最高級品である「東濃ひのき」の産地として知られています。この「東濃ひのき」が付知町でどうのように育てられて、使われているのか見てみましょう。
東濃ひのきの特徴
  1. 材の色が淡いピンク色である。
  2. 材の「つや」が良い。
  3. 木の香りが良い。
  4. 年輪幅が均整で、木目が美しい。
  5. 材に「ねばり」があり、加工が簡単である。
  6. 製品にしても狂いが少ない。
1・苗木生産
優れた性質をもった親木から種を取り、「苗木」とよばれる畑に植え、三年位大切に育てられます。
2・地ごしらえ
山に植林を行うために、散らばっている枝などを整理して苗木が育ちやすくしてあげます。これを「地ごしらえ」といいます。
3・植林
良い木を育てるには、ていねいな植え付けが大切です。植え付けは、春か秋に1本1本手で植え、1ha【100m四角】当たりにおよそ3000本を植えます。
植え付けは春か秋直径40センチ、深さ20センチ程の穴を掘る
苗木の根を広げていれ、土をかける。
ぐらつかないよ
うにまわりを踏み
固める木と木の間
は1.4〜2m
4・下刈り
土の中の栄養や水分を雑草に奪われたり、日光が遮られるため、雑草を刈り払います。下刈りは、苗木が雑草に負けなくなるまで、6〜7年の間、毎年1〜2回続けます。
5・枝打ち
植林後10年ぐらいから、節のない質の良い木材をつくるために、「枝打ち」を行います。早めに枝打ちをしておくと、切り口【節】が幹につつまれて、節の見えない木材が出来ます。
6・除伐
苗木を植えてから10年位たつと、自然に生えてきた木や植栽したもので成長が悪い木等他の若木を邪魔する木を切り除きます。この他「つる切り」といって木に巻きつくつるを切る作業も随時行います。
7・間伐
15年程たつと、木も枝も大きくなり、木全体や地面に日光が当たらなくなり、木がなかなか太れなくなってしまいます。そのため木と木の間を広くし、十分に光が当たるように、木を間引いてあげる作業を「間伐」といいます。
この間伐により、ノビノビと丈夫な木になるばかりではなく、根も強くなって水を蓄えたり、土砂崩れから山を守る働きもします。
木が皆様の手に届くまで
伐 採
8・伐採・造材
植林した1ha当たり3000本の苗木は、20年後2000本、30年後 1500本というように間伐繰り返し、およそ60年後最後に残った木を伐採します。倒された木は、その場で定められた長さに切りますが、これを「造材」といいます。
9・運搬・貯木場
切り出された木材は、トラックで運搬され、市場の会場となる貯木場へ運ばれます。「貯木場」では「原木市場」が開かれ、セリ売りをします。付知では付知営林署の貯木場がありますが、ここでは、国有林から出された木【木曽桧】が扱われています。
原木市場
製材所
10・製材所
市場で購入した丸太を加工して、柱や板などの製品を作ります。切り倒したばかりの木材は、約40パーセントもの水を含んでいるので、腐ったり、カビたりしないよう、製材後よく乾かすことが大切です。
11・木造住宅
木を育てることが、いかに根気のいることか分かって頂けたでしょうか?こうして育てられた木材は、木造住宅の土台・柱・床などあらゆる所に使われ、皆さんの手に届きます。木を使った木造住宅が増える事は、付知町の林業の活力につながるものです。1人でも多くの人が「木」にふれ、「木」の良さを知って頂きたいと願っています。
製材市場
小売店
大工さん